お笑い芸人キングコングの西野さんが絵本を書いていることをご存知でしょうか?
西野さんが手がけた絵本「えんとつ町のプペル」の美術館を地元の川西に作るから借金を3億円して寄付金を募る記事を書きました。
【悲報】キンコン西野、3億円の借金を抱える
https://t.co/ssYjgzUtcE— キンコン西野(新刊『新世界』) (@nishinoakihiro) 2018年6月4日

この記事は炎上して西野さんも会見で、詐欺と捉えられても仕方ない表現をしてしまったとのことで、謝罪をしています。
今回、僕は、この件が詐欺とかそういうことは置いといて「人の心を動かした」ことには変わりないと思いました。
このブログ記事自体がセールスレターなのです。
そこから学べることがあったので、西野さんのブログをシェアしたいと思います。
西野さんのブログの内容
お笑い芸人でありながら絵本を描くことを批判されたということが「挑戦に迫害はつきもので、その挑戦が大きければ大きいほど大きな迫害に遭う。タチの悪いことにその攻撃は、結果を出すまで延々と続く。」と綴られています。
「そんなキミに聞きたいことが一つある。」と3億円の借金を背負った話へと展開していきます。
「えんとつ町のプペル美術館」は美術館という名称をしながらも、実際は、テーマパークのような施設と書かれています。
「えんとつ町」を建設して、その間をローラーの滑り台で滑走する超体験型の美術館にするつもりとのこと。
「僕は一切の貯金をしない。」と絵本の売上などは貯金せずに様々なところに還元していることを語り、3億円の借金を抱えている現状を説明。
「キミはどうするつもりだ? このまま僕を見殺しにするのか?それとも、僕を助けるのか?」
との問いかけで支援金を募りました。
また、絵本「えんとつ町のプペル」やビジネス書「革命のファンファーレ」の印税で贅沢するわけでもなく、他人に還元し、ごく一般的な生活を送っている 西野亮廣を「見殺しにできるのか?」という問いかけ。
「たった100円で救える命がある。300万人が100円ずつ募金すればいいのだ。とりあえず、このブログは絶対にシェアしろや。
借金返済が番組の企画になっているがガチ自腹だからな。3億円の「ゴチになります」だ。死ぬぞマジで!なんとかしろや!!」
とブログは締めくくられています。
追記では、
「すでに3億円の借金をしている」とも取れる表現をしてしまいましたが、記者会見でも申し上げましたとおり「3億円の借金ができるメドが立っている」ということで、これから借りる形となります。
一部誤解を招く表現をしてしまったことをお詫び申し上げます。(2018年6月5日20時48分)
※整理がつくまで、振り込みは一旦ストップさせていただきます。(2018年6月7日10時41分)
西野さんのブログと言う名のセールスレター

このブログでどれだけ支援金が集まったかどうかはわかりませんが、まさにセールスレターだなと思ったわけです。
特にクロージングで心を動かされた人は多いと思うので、そのまま引用してきます。
冷めた目線で見れば「ただの煽り文」 なのは間違いないと思いますし、ここまでのストーリーも特に優れているわけではないと思います。
「ニューヨークでの個展が終わった」と始めるストーリー。
次に、絵本の描き始めた頃の話、揶揄された話、一人のお客さんから挑戦が励みになっていると知らされた話。
そして、3億円の借金の話に繋げるのです。
ブログとして読み物としては面白く読めると思います。ただ、説得のセオリーなんか何も気にしないで書き綴ったようにも思えるこの記事でどうして心を打たれるのか?
このセールスレターの何が人の心を動かしているのか。
ポイントは2つあるんじゃないかなと思います。
- 正直な自分の気持ち
- 同情でもあり共感を求める
一つ目は、正直な自分の気持ちが綴られているということです。
たとえばこんな文章。
西野さんがどのように思っているのか、正直だなと思いました。
どんなテクニックを使っているかというと、何も使っていない。正直な自分の気持ちを話しているように話しているだけなんです。
話すように話すのがテクニックでもあるかもしれませんが、カギカッコ「」を何回も使い、実際の会話で話しそうなことをそのまま文章として使っています。
僕はセールスのテクニックだとかも教えたりしていますけど、究極は自分の思いを伝えることが一番相手に響くと思うのです。
商品を売りたいとしても「ただ自分が儲けたいから売りたい」だけでは、商品を売ることはできません。
相手の悩みや不安を解決してあげたいと思う気持ちで、商品をおすすめすることによって、相手は買ってくれると思うのです。
何より、自分の正直な気持ちが一番伝わる。これが僕はセールスで一番大事だと思っています。
アーティストが曲を作るときはみんな宛に作ろうとしているのではなく、誰か一人のために書いていますよね。
それと一緒で多くの人に伝えようとしては何も響かないんです。
正直な気持ちをたった一人に向けて、本気の思いで話すように書くことが心を動かす文章になるのです。
もう一つは、同情を求めていますよね。
これまで「ファンの方には肩身の狭い思いをさせてしまった」「ボクはキミと励まし合い支え合って生きていたい」などとまずは、相手の良心に訴える共感をしてきました。
そしてクロージングで、「死にかけている」と同情を誘っています。
さすがに煽りすぎとも言える内容ですが、パフォーマンスだと考えると、僕としては面白いと思ってしまいます。
では、この同情のセールスレターはあなたも書くことができるのでしょうか?
答えは、微妙…。
できるとしたら、世が認める大きな挑戦をしたときぐらいじゃないかなと思います。
ただ、この包み隠さず話すことはセールスでは結構重要なことで、特にフリーランスで新しい仕事を取ろうとするとき、つい「弱みを隠して」自分を大きく見せようとしてしまいます。
ですが、そんなのは相手からすれば逆に怪しいと思われて、セールスがなかなかうまくいかない原因でもあります。
同情を誘うわけではないですが、自分は仕事に対してどんな思いで取り組んでいるのか自分の思いを伝えることが重要なんじゃないかなと思います。
西野さんの今回紹介した西野さんのブログ記事
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